大学 CaLaboEX CaLaboLMS

青山学院大学

教育課程移行に伴い、外国語学習環境も充実

20131002 掲載

長年にわたり『CaLabo EX』を活用してきた青山学院大学では、2013 年度より『CaLabo LMS(Bridge)』も導入し、外国語学習を支援する環境がさらに充実した。導入の経緯や活用状況、今後の可能性について取材した。

青山学院大学
米国の宣教師によって設立されたキリスト教系大学。文・教育人間科学・経済・経営・法・国際政治経済・総合文化政策・理工・社会情報の9 学部からなり、青山と相模原にキャンパスを構える。2013 年度より人文・社会科学系学部を青山キャンパスへ移行。
外国語ラボラトリー URL http://www.agufl l.aoyama.ac.jp/
【青山キャンパス】 学術情報部 語学学習課
〒150- 8366 東京都渋谷区渋谷4- 4-25
TEL 03- 3409-7938(ダイヤルイン)
【相模原キャンパス】 相模原事務部 学術情報課
〒252- 5258 神奈川県相模原市中央区淵野辺5-10-1
TEL 042-759- 6005(ダイヤルイン)

学びたい意欲があればいつでもどこでも学べる環境に

 青山学院大学には、青山と相模原の2キャンパスがある。これまでは1・2年次の学生が相模原、3・4年次の学生が青山で学んでいたが、2013年度から教育課程の移行に伴い、人文・社会科学系学部を青山で、理系学部を相模原での4年間一貫教育とした。

 この大きな節目の年に、外国語学習環境もさらに充実させた。青山キャンパスは従来4教室だったCALL教室を大幅に増設して13教室に、相模原キャンパスは理工学部の英語教育のカリキュラム変更に伴い、アクティブラーニングにふさわしい島形配置のレイアウトを取り入れた。また、従来から活用してきた『CaLabo EX』と連携する『CaLabo LMS(Bridge)』を導入し、学びたい意欲を持った学生がいつでもどこでも学べる環境を整えた。

教員の要望に寄り添った製品開発とサポート体制が決め手

 同大の外国語教育を環境面から支えているのは、外国語ラボラトリーだ。このたびのリプレイスメントにあたり外国語ラボラトリーでは、全学部、大学院研究科に対し、CALL教室の利用状況やシステムに求める機能、教室の配置などさまざまな観点からヒアリング調査を行い、教員の要望をまとめた。その結果を踏まえて複数の業者に提案依頼書を示し、各社の提案を受けた。

 そうした中から、チエル製品を採用したのは、「製品への評価の高さ」や「迅速できめ細かなサポート体制への信頼の厚さ」だったと、外国語ラボラトリーの坂井栄一郎課長は説明する。そして「製品がどんなに優れていても、教員が使いたい機能が揃っていなければシステムは使われません。教員は外国語の専門家で、ICTの専門家ではありませんから、ICTの活用で授業がスムーズになる、操作が簡単などと感じなければ、授業で活用しないでしょう。さらに、授業中にトラブルが起きた際に、その場で調整・対応してもらえるなど、常駐サポートをしていただけるのも魅力です」と述べた。

 外国語ラボラトリーの武田智恵子主任は「ヒアリングの結果から、『グループ学習の際に画面共有をさせたい』という要望を把握し、その点を今回のリプレイス提案依頼書に示しました。それに応える製品が、チエルから提案されました。このように教員の要望が反映され、さらに活用が広がり、また、改善の要望が出される、そんな良い循環になるよう、私たちもしっかりサポートしていきたいと思っています」と、今後のさらなる活用に期待を込める。

問題解決能力を高め自律的学習者を育てる

 青山キャンパスでCALLシステムを積極的に活用している兼任講師の中村大輔先生が指導する文学部英米文学科1年生の「IE(Integrated English)Ⅰ」の授業を訪ねた。「IE」は、「IECore」、「IE Active Listening」、「IEWriting」の3セクションで週4コマ行われる英語集中学習プログラムだ。「IE Writing」は、英語のパラグラフ構成の理解を主眼とし、ブレインストーミングやピア・エディティングの方法で学ぶ。

 授業が始まると、中村先生は「『CaLabo LMS』から今日の授業のファイルをダウンロードしてください」と英語で指示した。学生たちはダウンロードした英文ファイルに目を通し、文章の構造を意識しながら内容を理解する。そして「コスタリカが素晴らしい場所である理由を考えて書きなさい」との設問に対して、学生たちは自分の考えをまずファイル上に入力した。続いて、「青山学院大学が英語を学ぶのに最適である理由」についてパートナーと意見交換をする。まず、トピックを考え、その理由を挙げる。そして、その理由を裏付ける例を2つずつ述べ、最後に文章を書くという流れで、英語の文章構造を理解する。その後、何人かの書いた英文が、「画面共有」機能を使ってセンターモニターに映し出され、中村先生が添削をして見せる。中村先生は、話し合いながら文章をまとめるという流れを踏まえて授業を展開している。

 毎回の授業内容ファイルは授業後に『CaLabo LMS』上にアップロードされ、自宅などからアクセスして復習できる。課題の提出にも『CaLaboLMS』を利用し、中村先生は個別にコメントを添え、添削して返却する。

 「『CaLabo LMS』により出欠管理や学習履歴も把握できるほか、課題提出や資料の共有がしやすくなりました。まだ試行錯誤の状態ですが、機能を知るほど使い勝手が良くなりそうですね」と満足の様子だ。そして「学生にとっては、パソコン操作のスキルも求められるため、まず『CaLabo LMS』にアクセスする、キーボードで英文を入力するといったことに慣れなければなりません。現時点では、授業外で使っている学生とそうでない学生の差があります。英語力があっても、パソコン操作に苦手意識を持ち、成績が振るわないということは避けたいものです。可能であれば授業外の時間で操作の講習を受けてから授業に臨む流れができると、授業内容をより深められるのではないでしょうか」と述べた。

 今後は与えられたテーマに関する情報をインターネットで集め、web辞書で語彙を調べ、記事などを引用しながら英文を書く活動も取り入れる予定だ。そうした活動を通じて問題解決能力を習得し、自律した学習者を育てることが目標だという。

中村大輔先生の授業の流れ / IE(Integrated English)I

世界に通じる技術者・科学者を育成する新カリキュラム

 相模原キャンパスでは、理工学部が新しい英語のカリキュラム「EnglishCore」を開始した。従来は学科ごとだったカリキュラムを、学部共通とし、「世界に通じる技術者・科学者に必要な英語コミュニケーション能力の習得」をテーマに、4技能(聞く・話す・読む・書く)をバランスよく伸ばす。

 授業は3つのレベル別クラスを編成し、EGP、EAP、ESPと段階を踏んで一般的な内容から専門的な内容へと学ぶ内容を深めていく。まず1年次のEGP(English for General Purposes)では一般的な会話を学び、EAP(Englishfor Academic Purposes)では学術分野の情報をテキストで学び、また小論文の書き方やプレゼンテーションの仕方などのテクニックを学ぶ。そして、2年次にはESP(English for SpecificPurposes)により、理工系の学生の専門分野となるサイエンス系、エンジニアリング系の内容を英語で学ぶ。そして、到達目標としてヨーロッパで開発された英語コミュニケーション能力の基準である「CEFR」の日本語版「CEFR-J」を使用し、「英語を使って何ができるか」を評価する。

 授業はCALL教室を使用し、1クラスは30人程度。机の配置は、黒板に全員が向かう一斉講義型とは異なり、グループ学習をしやすい6人1組の島形配置とし、ノートパソコンを設置した。学生同士のディスカッションやスピーチ、プレゼンテーションなどの活動を取り入れた授業で、学生自らが英語を使う場面を数多く設けている。

 リーディー,D.W.教授は「与えられた課題に対して、学生同士が協力し合い、課題を解決していくアクティブラーニング形式を取り入れられるようになりました。グローバル時代に通用する技術者・科学者には、積極的に情報を発信していく姿勢が求められます。しかし、理工学部に入学してくる学生は英語に苦手意識を持っていることも多く、入学段階から理工系の英語の必要性を説き、海外へ視野を広げられる環境を整えました」と話す。

 それが、1年次から参加可能な海外研修プログラムだ。研修先はアメリカのフェラム大学とタイのチュラロンコン大学で、2週間にわたる英語研修や文化研修を通じて、理工学系の教員や学生との交流を深める。これをきっかけに、将来的に協定校への交換留学へとつなげることを見据えている。

 新カリキュラムにはもう一つの柱がある。必修科目として3年間履修するe-Learning だ。対面式で授業を行う「English Core」と、授業外のいつでもどこからでもアクセスできるe-Learning を組み合わせることで、総合的に学習効果を高めていく。e-Learning のプログラムにはTOEIC®テストのスコアアップを目的としたものを採用しており、海外留学や就職などの目標に向けた自学自習を支援する体制も整った。

システム開発のヒントは教育現場にあり

 今年4月、新たに組織化された情報メディアセンターは、教育の情報化を目的とし、ICT環境での教育・研究の高度化を目指している。情報メディアセンターでは専任職員のほか、教育工学や学習科学を専門領域とする教員、そして、システムのサポートを行う業務委託スタッフを合わせた30人を超える体制で、利用者である学生や教員のサポートにあたる。

 宮川裕之所長は「単に新しいシステムを導入したので使ってください、と学部の教員へ投げかけるのではなく、教員が必要とする教育方法を把握し、そのために必要なシステムを検討して環境を整えました。そのなかで、アクティブラーニングを実現するためのCALL教室の設置が検討されたのです」と話す。前任校で20年以上にわたる『CaLabo EX』の使用経験がある宮川所長は、「必要な機能がすべて備わり、安心して使える」という実感がある。「製品の質が高いだけでなく、小回りのきくサポート体制が最大の魅力」と強調する。高田課長は、「常に教育現場を見ているからこそ、現場の要望を吸い上げた開発ができることがチエルの良さだと思います。どんな製品が現場で求められるのか、ヒントは現場にあるのです」と述べた。

時代や環境の変化に応じた授業形態を見据えて

 同大では4年おきにシステムのリプレイスメントを行ってきた。CALL教室のさらなる活用のため、外国語ラボラトリーも情報メディアセンターも、積極的に教員へ働きかけ、効率的な授業運営ができる体制を整えている。坂井課長は「次のリプレイスメントが必要になる2017年頃には、外国語学習の授業形態も学習ツールもさらに進化しているでしょう。今回も多数の授業でCALL教室の利用希望があったことで増設し、それに伴う授業外での利用にも備えました。しかし、蓋を開けてみると、授業外での利用は思いのほか伸びていない。それは、予測しえなかった学習形態や環境の大きな変化によるのです。インターネット環境やタブレット端末、スマートフォンなどが普及し、自宅にいながら学べる環境が整ったのです。時代の変化や技術の進歩は想像以上に早まっています。次代を見据えた中期的スパンで今後の外国語教育のあり方とその環境の近未来像を考えていかねばなりません」と話した。

製品導入の経緯

●教育課程の移行に伴う外国語学習環境整備のため。
●長年にわたり使用してきた『CaLabo EX』と連携するシステムを必要としたため。

導入後の変化・成果

●学生の外国語学習への意欲が向上し、自宅学習でも多く利用されている。
●使い慣れている『CaLaboEX』と操作性が同じで、さらに機能も充実しているため、作りたい授業を展開しやすくなった。

課題と今後の展望

●時代の変化や学習形態の変化を見据えた授業展開や学習環境を検討する。
●教員の要望を取り入れた環境を整備していく。

青山学院大学のシステム構成

 CALLシステム『CaLabo EX』と『CaLabo Bridge』をシームレスに連携する仕組みを構築。『CaLabo Bridge』は学外からも利用可能なため、時間・場所に依存せずに出席情報や課題の管理を行えるようになった。教員は学外から予め教材をアップロードできる。授業開始と同時に『CaLabo EX』を使って、学生に教材のファイルを配布することができるため、授業の際に、システム操作や事前準備に要する時間を短縮できるようになった。

 この他、動画などのリッチコンテンツを含むeラーニング教材を作成できる『Glexa』を『CaLabo Bridge』から利用することができるようシステムを構築し、より教育効果の高い授業運営を可能にした。

※記事中のご所属や職位は取材当時のものです。

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